【満席】『阿賀に生きる』(佐藤真監督)を観る会
3月02日(土)
|本屋ルヌガンガ
福島県との県境、阿賀野川流域で発生した新潟水俣病を抱えて生きる人々の川と共にある暮らしを描いたドキュメンタリー映画『阿賀に生きる』を上映します。また『阿賀に生きる』の製作発起人であり、佐藤真らスタッフを支援してきた旗野秀人さんに上映後お話いただきます。 料金:1500円
日時・場所
2019年3月02日 19:30 – 22:00
本屋ルヌガンガ, 日本、〒760-0050 香川県高松市亀井町11−13
イベントについて
『阿賀に生きる』はドキュメンタリー映画の開拓者、佐藤真の初監督作品です。1992年当時、映画館でドキュメンタリー映画がロードショーで上映されることがなかった時代、異例ともいえるロードショー公開がなされ、第24回スイス・ニヨン国際ドキュメンタリー映画祭で銀賞ほか4賞受賞、山形国際ドキュメンタリー映画祭優秀賞受賞、フランス・ベルフォール映画祭最優秀ドキュメンタリー賞、サンダンス・フィルム・フェスティバルIN TOKYOグランプリ受賞など、名だたるドキュメンタリー映画祭で最高賞を次々獲得。
新潟水俣病という社会的なテーマを根底に据えながらも、そこからはみ出す人間の命の賛歌をまるごと収め、世界中に大きな感動を与えました。
佐藤真
1957年青森県弘前市に生まれる。東京大学文学部哲学科を卒業。1981年、『無辜(むこ)なる海―1982年・水俣―』(監督:香取直孝)に助監督として参加。1984年同作品の自主上映の旅で新潟県阿賀野川とそこに暮らす人々と出会い、映画作りを決意する。1989年からスタッフ7名で阿賀野川流域の民家で共同生活をしながら撮影し、1992 年『阿賀に生きる』を完成させる。長編映画初監督にして、ニヨン国際ドキュメンタリー映画祭銀賞ほか4賞受賞、サンダンス・フィルム・フェスティバル IN TOKYOグランプリ受賞、文化庁優秀映画作品賞など国内外で高い評価を受ける。1996年(有)カサマフィルム設立。1999年よりNPO法人映画美学校ドキュメンタリー科専任講師となり、2001年には京都造形芸術大学の教授に就任。著作に「日常という名の鏡―ドキュメンタリー映画の界隈―」(1997)、「映画が始まるところ」(2002)など。2007年9月4日急逝。
旗野秀人
1950年新潟県安田町生まれ。
家業の大工を継ぎながら、新潟水俣病の未認定患者の運動に奔走する。
『阿賀に生きる』が作られたのも旗野さんの力によるところが大きい。監督の佐藤真が最初に新潟を訪れた時、阿賀野川を舞台とした記録映画を作ってほしいとたきつけ、その決心をさせたのも、他ならぬ旗野さんである。制作時には、住民とスタッフの橋渡し役を担った。完成後、「阿賀に生きる」をもって全国を飛び回る。水俣病は文化運動であるべきと、「冥途のみやげツアー」と題した上映会や講演会を開催。さらに患者の会のメンバーのCD製作、絵本作り、アメリカ人舟大工との阿賀の川舟復活計画など、阿賀に生きた人たちの生きざまと誇りを伝えるべく活動を続けている。